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970521 Production ATARIYA
エヴァンゲリオンとその関連についてその２
二つ目の話題
人類補完計画、全ての心を今一つに・・・
今でも思い出せば心震えるものだ
最終話へと続くエヴァの崩れ逝く様
どれほど凄いものだったか
私も、友人も、みんな固唾を飲んでＴＶの前でその行く末を見守っていた
今でさえ私は、いや今だから言い切れる
あのときエヴァは確かに「世界の中心」だった
あの日あのとき、エヴァを見ていた全ての心が一つになっていたんだ
エヴァを通じて心の欠けた人たちは自らをつなぎ止めていた
あの最終回を迎えるまでは
最終回、シンジは補完された
それがしあわせに見えたならそれでいい
たしかにシンジは幸福だ
だがその一方で救われなかったシンジもいる
私たちのような、気付いてしまった人たちだ
彼は空想の中で、自分の中の他人たちに「おめでとう」といわれる
幸せなはずだ、幸せに違いない、そう疑うことのない絶対的なもの
相対的に比べたり、こうだったかも知れないと夢想したりしない
求めているのは現実なのだ
あの結末を、ゲンドウによって与えられた人類補完計画が
可能性の世界がただの虚構であると信じ
それに耐えられない人たちのシンジ
それは幸せではない、不幸なシンジなのだ
人類補完計画は発動し一度は一つになった心も
もう今では再び一つにはなれないほどに離れてしまった
もう二度と、全ての心が一つになることはないかも知れない
ただ最終回を論じている間は
否定し、肯定し、怒ったり、褒めたり、貶したり
そうしている間はまだ「人類補完計画」は続いているのだ
なんて大層なことを書いてみる
みたいに書いて茶化してみる
実際どうなんだろうね
三つ目の話題
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